企業がiPaaS(アイパース)を導入する必要性
異なるプラットフォームなどに保管され、分断された社内システムの統合は、業務効率化をシビアに求められるこれからの時代において、企業が優先して解決しなければならない課題です。しかしながら、各システムのデータ連携は容易ではありません。
そこで注目が集まるのがiPaaS(アイパース)です。まずは導入に際してのメリット、デメリットをご紹介します。
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システム連携ツール「iPaaS」のメリット

iPaaSのメリットを大別すると「過去データの有効活用」と「旧型システムとの連携」の2点が挙げられます。
ひとつずつ見ていきましょう
▶iPaaSのメリット①過去データの有効活用
まず過去データの有効活用ですが、長年にわたって社内で運用していたオンプレミスシステムに残された膨大なデータをクラウド化だからといって捨ててしまうのは得策ではありません。そこでiPaaSを使うことで、オンプレミスからクラウドへのデータ自動受け渡しが可能となり、過去のデータを事業に生かすための基盤として利用できるようになります。
▶iPaaSのメリット②旧型システムとの連携
次に旧型システムとの連携です。レガシーシステムを担当していたエンジニアの高齢化や退職などにより、手つかずになっている古い基幹システムを抱えている場合もあるでしょう。この場合、新たなアプリケーションやクラウドベースとの連携にはアドオン開発が必要になるなど運用、コストが煩雑になりがちな点が課題として挙げられます。こういった複雑なシステム連携もiPaaSで繋ぐことが可能です。
システム連携ツール「iPaaS」のデメリット
次にiPaaSのデメリットについてです。iPaaSのデメリットとして挙げられるのは、公開されたAPIの存在に依存する点があげられます。
APIを呼び出すさいに、ゲートウェイ機能が必須になるなど、ITやネットワーク、認証などセキュリティ面もしっかりと考慮する必要があるというわけです。
【基本】システム連携ツール「iPaaS」導入時のポイント
社内システムの統合、iPaaSの重要性を知ったところで、次は導入に際しての選定ポイントを見ていきましょう。
iPaaSを選ぶさいのポイントは「自社との親和性」
iPaaSを選ぶさいのポイントは、なんといっても自社との親和性です。
iPaaSに限らずですが、システムやアプリは導入して終わりではなく、いかに使いやすく、有効活用できるかどうかが重要なポイントになります。
機能数が豊富であったり手軽なコスト感であることももちろん大事な要素ですが、せっかく導入しても現場担当者が使いこなせないような複雑な知識が必要なツールであれば、導入する意味がありません。
自社で活用しているシステムやアプリとの相性に加えて、そのツールが扱いやすいかどうかという点は、iPaaSを導入するうえでも重要な要素になります。iPaaS導入を検討する際には、自社との親和性が高いものを選びましょう。
iPaaS導入を決めたら考慮したい選び方

iPaaSの選び方①連携可能なアプリ数は十分か
ひとことでiPaaSといっても製品ごとに連携できるアプリの数は異なります。
そこで選定する際のひとつのポイントとして連携可能なアプリ数を比較することが大切です。
もちろん、連携可能なアプリが多ければ多いほど、多種多様な使い方が可能となり、より効率的に業務をおこなえるようになります。重要なのは、自社で利用でき、今後導入が見込まれるアプリに対応できるか、そしてその数が多いかという点です。
単なる連携可能アプリの合計数でなく、自社で導入、導入が見込まれる分野のアプリの数の確認がまずは重要です。
iPaaSの選び方②操作性は優れているか
もちろんこれはiPaaSに限りませんが、新しいシステムを導入・選定する際は操作性のチェックが欠かせません。ここを怠り、専任担当者へ操作全般を丸投げするようは業務効率化、iPaaSの真の導入効果は見込めません。
そこで、iPaas導入後はまずは試用してみることがおすすめです。実際に使ってみて、自社の社員が扱いやすい操作性かどうか、分かりやすく見やすい画面かどうかを確認してください。
あるいはベンダーによっては無料のトライアルの場、期間を設けているのでそれを活用しましょう。
正式に導入する前に、いくつかの製品に触れて操作性を比べてから本導入を決めても良いかもしれません。
iPaaSの選び方③国内での導入事例は豊富か
iPaasの販売会社は海外ベンダーが主流となっているため、各種導入事例も海外のケースが多く掲載されています。
しかし、海外と国内では商習慣など状況が異なることが多いため、海外事例を鵜呑みにして導入を判断するのは避けましょう。海外での導入事例だけでなく、国内での導入事例を参考にしてiPaasのシステム選定をおこなってください。
そういった点でいうと国内ベンダーを選ぶというのも、ひとつの方法かもしれません。国内ベンダーの場合、操作、運用に困った際のサポートも日本語で対応してくれるので、認識の食い違いなどを抑えられます。
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まとめ
クラウド型・オンプレミス型問わず、社内のシステムを統一化し、あらゆるデータの連携が可能となるiPaasを導入することで、業務効率化の効果は大きいです。一方で相応のコストも発生するため、自社にとってシステム導入後にもたらされる有益性はしっかり計画してから導入すべきでしょう。
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