【DX】RPAとAIの違いは?働き方はどう変わる?

日々機能的な進化を続けるRPAと周辺テクノロジー。特にAIとの連携によって、現在主流である指示通りの業務を忠実に自動的に反復するという機能に加え、自律的な判断ができるようになると言われています。今後具体的にどのような進化が予測され、それにより未来の働き方がどう変わるのか見ていきましょう。

目次

RPAとAIの違いとは?

【RPAとAIの違い】RPAとは?

RPAとはロボティック・オートメーションの訳で、日本語で訳すと「ロボットによる業務プロセスの自動化」という意味です。ただここでいうロボットというのは、実態のあるロボットではなく、サーバー上やクラウド上にいる仮想ロボットを指します。

このロボットは「デジタルレイバー」(仮想知的労働者)とも呼ばれ、24時間365日文句も言わず働き続けます。人間と違ってマネジメントも必要ないですし、コストも時給換算すると圧倒的に低いです。

基本的にRPAでは定型的な業務をこのロボットに覚えさせることによって、業務プロセスを自動化し、業務効率化を図ります。

【RPAとAIの違い】AIとは?

AI(人工知能)は一般的に、定型的な業務を繰り返すだけでなく、データに基づいて自ら意思決定をし行う技術やシステムのことを指します。

膨大なデータに基づき、人間が読み取れない一定のルールを見出し、そのルールに基づいて何らかの答えを導き出すのです。RPAは指示通りに動くことしかできないため、この「自ら答えを導き出す」ことができる点が、1番の大きな違いです。

AIとの連携がひらく、RPAの未来

RPAの市場規模

出典:Occams Business Research Global IT Robotic Automation Market 2015-2021

Occams Business Researchの調査では、世界におけるRPAの市場規模が2013年の約200億円弱から、2020年には約5,000億円まで急増、年成長率にして約50%と予測されており国内のみならず世界的に注目が集まっています。

また、日本でも最近は少子高齢化に伴う労働人口の減少や、働き方改革の影響でRPAに注目が集まり、2016年ごろから急速に市場が拡大しました。
近年では業界・職種毎にも最適なSaaSサービスが広がり、業務の効率化が図られました。こういったRPAも含む様々なツールによって業務の効率化・自動化は今後もさらに進むと予想されます。

RPAとAIの関係性と発展図

実はRPAとAIは関連性がとても強いです。RPAは現在Level2とLevel3の一部をカバーする段階にあるといわれていて、当然レベルが上がるほどより高度な情報処理が行えます。
今のRPAではまだ基本的にはAIは搭載されていませんが、レベル4のAIの搭載されたRPAでは、パターンベースの意思決定だけでなくそれ以外の自律的な判断も行うようになり、学習を行っていきます。
よく巷で噂になっている、「AIによって人間の仕事の大部分が代替されている時代」は、まさにこのレベル4のRPAが実現した社会のことでしょう。

RPAとAIは何が違う?
(出典:Kinetic Consulting Services 資料より引用)

AI化を見据えてRPAを活用しよう

先ほどRPAとAIの関連性をお伝えしたとおり、RPAを活用することは、将来的にAI化するための下地にもなり得ます。RPAから段階的にAIの導入につなげることで、AIに対する抵抗も薄れ、スムーズに導入することができる可能性も高いです。

実はAIはいざ活用したいと思っても、なかなか導入のハードルは高いです。特にその一番のネックになりやすいのが「データの集め方」です。

AIは人間と違ってあいまいな部分が少しでもデータに混ざっていると、判断ができにくくなります。そのため、AI化をするにはマニュアル化された質のいいデータが大量に必要になります。

RPAとAIの進化がもたらす、ワークスタイルの変化

RPA+AIで判断を伴う事務作業も可能に

RPAの機能的な面では、RPAにより大量に収集・蓄積されたデータ・活動記録をAIが「学習データ」として分析を行うというプロセスを繰り返すことで、より高度な判断を行えるようになり、AI技術の進化に伴い可能な業務の幅も増えるようになります。

例えばデータを集めたり、ただ入力するだけではなく、意味を理解しないとできない高いレベルの判断ができるようになります。将来的にはRPAとAIの連携で判断を伴う事務作業は殆ど代行できるようになるでしょう。

RPAやAIと協働し、人は人にしかできない仕事を

そしてAI技術の進化の結果、社会的な変化の一つとして人間の就く職業の種類に影響が出ると予測されます。例えばAIに関わる開発・保守・コンサルティング領域などは当然ながら職業としてニーズが高まってくる領域といわれています。すべて自動化できるわけではないですから、複数のRPAやAIを管理監督し、適宜チューニングを行う現場監督のような職種も登場するでしょう。

一方で、AIではカバーできない人の性質である「共感力」「直観力」が必要なクリエイティブな仕事、人ならではのホスピタリティが求められる仕事、あるいはバーチャルで代替できない仕事(アスリート、アーティスト)などもAIには置き換えられない仕事と言われています。

RPA・AIが進化した時代のこれからのビジネスパーソンは、AIやRPAと協働することが当たり前の世の中となってきます。AIやRPAをクリエイティブに使いこなし、生産性も自由度も高く働く––そんな新しい時代が始まりつつある今。ワークスタイル、ライフスタイルにも影響を与える、RPAやAIの今後に注目です!

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実際にRPA×AIを活用して業務自動化!

ここでは、すでにRPA×AIの活用が実用化されている業務について紹介します。
その一つがAI-OCRです。

そもそもOCRとはOptical Character Readerの略で、日本語に訳すと「光学文字認識」を表します。書類の写真の文字をスキャンすることでデータに変換する機能です。

そのOCRにAIによる認識機能を加えたものがAI-OCRです。AIが文字を認識することで、パソコン等の文字だけでなく、手書きの文字なども認識することができるようになります。

その手書きを含む書類や帳票・画像データのテキスト部分を認識し、手動で入力することなくデータ化し、その後スプレッドシートへの転記や各システムとの連携をRPAで行うことで、今まで紙を使って手作業で行っていた一連のフローを自動化することができます。

詳しくはこちらの資料も参考にしてみてください。

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